CHISAによる「Trajectory」セルフライナーノーツ

1.Between The Lines

1st Album「Between The Lines」のボーナストラックになっていた日記のような短い曲を今回Full verとして形にしました。
前回のアルバムから物語は続いていきます。

その場の空気感が伝わる演奏、感情剥き出しの歌はバンドメンバーと一発録りでのファーストテイク。
とにかく”今” にこだわったこのアルバムに相応しい始まりの曲。

ミュージシャンのみんなと音を重ねる喜び。
ライブハウスで沢山の人と音を浴びて繋がる喜び。

なんで私は音楽をやっているんだっけ?
好きだけじゃ言い表せない、私の音楽人生が詰まった私らしい曲になりました。

2.秘密のハートビート

PRIMAGICのみんなと出会い一番最初に一緒につくった思い出の詰まった楽曲。

インディーズ時代から何度か音源にしてきましたがようやく最終形となりました。
(もうこの曲を新たにRECすることはないかもしれないと思うと寂しい)

アレンジも歌も少し大人ちっくに!
さらにお洒落に!生まれかわっています。
この曲をかけてドライブに行きたいな。

なんと、はじめて生のブラス(管楽器)をレコーディングしました。
アメリカ、ボストンのブラス隊と遠隔レコーディング…!

国外のクリエイターやミュージシャンにも力を借りて完成した、とにかく贅沢な一曲。

3.蒼い炭酸の魔法

青春×恋愛
炭酸がシュワシュワと弾けるような爽やかで疾走感のあるサウンド。
夏にぴったりな楽曲。
ようやく音源化という事で、弾けるようなギターが印象的なアレンジになりました。

ライブでのみ歌ってきたこの曲ですが、今回、作詞家の田中秀典さんがこれまでの私の歌詞を汲み取りつつ、さらに素敵に形にしてくださいました!

“サヨナラと隣り合わせの今とキミ”というテーマを伝わりやすくしてくれています。
甘酸っぱくてキュンが止まらない!
片想いをしている子の背中をほんの少しでも押せたらいいな。

4.うらやみ・・ます

田中秀典さんプロデュースで今までのCHISAにはない新たな一面を引き出してくれた楽曲。

“嫉妬”というドロドロした部分をどこまでもポップに表現していて、
はじめて聴いた時、メロディーにもワードセンスにも感動して笑ってしまった。

私の中にも…きっとあなたの中にも隠しているだけでドロドロな部分があるはず。
こんな時代だから共感してくれる人も多いのでは?

一度聴くと耳から離れない中毒性!
MVも独特な世界観でお気に入りです。

5.Midnight City

前作の「クロールインザダーク」に続き、今作も音楽仲間のとしくん(和田敏明)に楽曲提供をしていただきました。

これまでのCHISAにはなかったシティポップなチルサウンド!
クールな曲で、歌い方も自然と変わってしまった。ベースラインを聴くと踊り出したくなる。

歌詞は、”RIRIMATE”という作詞ユニットとしての共作。

物も人も情報も溢れている大都会。
そんな中でも自分を見失わず、芯のある女性をイメージしています。
そんな女性に私も憧れる。

この曲を聴きながら夜の街を歩き回ったら気持ちいいだろうな〜

6.あげない

メロディーのみ出来ていた曲を作詞は田中秀典さんに編曲は上田ケンジさんにお願いしました。

夢のようなコラボが実現して個人的に忘れられない特別な一曲になりました。

まるで海の底にいるようなアレンジ。
ハッピーエンドにはならない、あえて深い悲しみや孤独にどっぷりと浸かれる一曲。

いくつになっても忘れられない人。
時が経って思い出が色褪せても忘れたわけではないんだよなぁ…と共感できすぎる歌詞に胸がぎゅっとなります。

7.おでこ

上田ケンジさんプロデュース楽曲。
前作に収録されている「アイリーン」に続きまた素敵な楽曲をつくってくださいました。

実は私のコンプレックスである”おでこ”
(うえけんさんは私の丸いおでこに気づいていたみたいです!)

そんな おでこをテーマに可愛らしくて、ほっこり優しい気持ちになれる曲にしてくれました。
不思議とおでこが愛おしく感じる…

とても豪華なミュージシャンの皆さんに参加して頂き、ピアニカが景色を彩ってくれています。

“へいへいへい 平和のHey”
早くライブでみんなと一緒に歌える日がきますように。

8.レモンシンフォニー

肩の力を抜いて聴けるような曲を作ろう!と思い生まれた曲。
ギターのリフがとても印象的でどこか懐かしい気持ちになれる。

作詞はRIRIMATE。
何気ない日常に散らばっている小さな幸せを描きたい、とアイデアを出し合いました。

忙しくて見落としがちな些細な幸せ。
ただ空が青いとか、ごはんが美味しいとか…何でもよくて。
特別じゃないことが 特別なんだと気づける心でありたい。

ふと立ち止まって、深呼吸して。
小さな幸せを一緒に見つけましょう!

9.スターライト

誰もいない真夜中に こっそりともう会えないキミに話しかけるような…
あえて音数が少ない、ミニマムな世界。

繊細で力強いピアノが2人だけの世界へ連れて行ってくれる。

地元、北海道でみた満点の星空を思い浮かべながらつくった曲。
インディーズ初期からライブでも人気があった曲ですが、いろんな表現方法があるという意味で、ずっと音源化するのが難しかったのですが、今回とうとう形に出来ました。

10.バニラ

はじめは日記くらいのつもりでつくった曲でしたが、PRIMAGICのみんなが形にしよう!と言ってくれて
たまたま観た「Stand by Me」という映画からインスパイアされて完成した曲。

どこまでも続いていくような心地良いリズムに、爽やかさとエモーショナルさが凝縮されたギターサウンド。

自転車を漕いで冒険へ出るイメージ。
友だちと会話をしているような歌詞でいつかの夏が、青春が蘇るような…
物語のような曲にしました。

11.星月夜

こんな世の中になって、前のようにライブができなくなって、フロアのみんなに会えなくなった、今だから生まれた曲。

いつもパワーをくれる応援してくれる あなたへ贈る歌です。

会えなくても、画面越しでもちゃんと想っているってことが伝わるといいな。

歌詞の中には、今までのCHISAの楽曲で見覚えのある言葉のカケラを所々に混ぜ込んでいます。
分かる人には分かるはず!

どんなに暗い夜も、この曲が星あかりみたいにキラキラと輝かせてくれますように!

12.ミラージュ

micro + grandeの大事な一曲、想いを受け継いで歌わせていただきました。
これまでの道のりがあったからこそ出会えた楽曲。

いつか終わってしまう、だから”今”しかない。
そんな風に”今”にこだわっている私にぴったり。

歌詞がグサグサと痛いほど心に刺さり聴くたびに何度も涙が出てきてしまいます。
まるで一本映画を観たような気持ち…人生の終わりにかけてほしい一曲。

分厚いコーラスがこの曲をよりドラマティックに包み込んでくれる。

心の…命の…灯りが消えるその時まで生きた証を音楽で残したいと改めて思わせてくれました。

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